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リードナーチャリングのコンテンツとは?設計方法と具体例をBtoB向けに解説

リードナーチャリングのコンテンツとは?設計方法と具体例をBtoB向けに解説

「展示会やWebサイトから獲得した見込み客にコンテンツを届けているものの、商談につながらない。」このような課題を感じている方は多いのではないでしょうか。
多くの場合、コンテンツの量や質ではなく、「何を、どのタイミングで届けるか」という設計が整理されていないことが原因です。

リードナーチャリングにおけるコンテンツとは、見込み客の検討状況に応じて提供する情報のことです。重要なのは、見込み客の検討プロセスに沿って「連続した体験」として設計することです。
本記事では、リードナーチャリングにおける「コンテンツ設計方法」や具体的なシナリオ例をご紹介します。

目次

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良いコンテンツを作っても成果につながらない理由

役に立つ情報を届けているにもかかわらず商談につながらない場合、多くは「見込み客が今知りたい内容」と「届けているコンテンツ」のミスマッチが原因です。

BtoBの購買プロセスは「認知・課題整理」「比較・検討」「意思決定」の3段階に分かれ、それぞれの段階で求める情報は異なります。
見込み客の今の状況(検討フェーズ)を無視してコンテンツを届けても、検討が進まず、ナーチャリングは機能しません。

BtoBの購買プロセス「認知・課題整理」「比較・検討」「意思決定」の3段階

成果につながるナーチャリングとは、「見込み客が今どの段階にいるか」を把握したうえで、その時に合った情報を適切なタイミングで届ける仕組みのことなのです。

リードナーチャリングの基本的な考え方やポイントについては、「リードナーチャリングとは?必要性とリードの育成方法、成果をあげるツールを解説」をご覧ください。

リードナーチャリングで活用されるコンテンツ

ナーチャリングで使われるコンテンツには、検討フェーズや目的に応じてさまざまな種類があります。代表的なものは以下のとおりです。

メールコンテンツ

見込み客との接点を継続するための基本手段です。シナリオに沿って段階的に配信することで検討を後押しします。

ホワイトペーパー

見込み客の抱える課題整理や情報収集に役立つ資料です。リード獲得の起点になるとともに、ナーチャリングの入口としても機能します。

導入事例

比較・検討フェーズで特に有効です。自社と近い業種・規模の企業が成果を出した実例を読むことで、導入後のイメージを持ちやすくなります。

比較資料

課題解決のための選択肢や選定ポイントを整理した資料、意思決定を支援するチェックリストです。社内稟議の材料としても活用されます。

セミナー・ウェビナー

双方向のコミュニケーションが可能なコンテンツです。参加者の関心度が高く、商談につながりやすい接点として機能します。

リードナーチャリングのコンテンツ設計とは

リードナーチャリングのコンテンツ設計は、見込み客の「検討フェーズ」に合わせて、必要な情報と次のアクションへの導線を整理することから始まります。成果につながる設計には3つの視点が大切です。

1.検討フェーズに応じたニーズを捉える

1つ目は、見込み客の検討状況に応じたニーズを捉えることです。課題を認識する前の段階と、比較検討を進めている段階では、求めている情報は大きく異なります。
それぞれの段階で必要とされるコンテンツを整理することが、ナーチャリング設計の出発点になります。

見込み客の検討フェーズ(購買プロセス)を整理するには、バイヤージャーニーの概念を押さえておくと設計しやすくなります。詳しくは「バイヤージャーニーの基本と作成方法を解説!BtoBマーケに欠かせない理由とは」の記事もご覧ください。

2.見込み客の検討が進む「タイミング」を設計する

2つ目は、見込み客へ情報を届けるタイミングを設計することです。資料ダウンロードやページ閲覧などの行動をもとに、その時点で必要とされる情報を適切なタイミングで届けることで、スムーズな検討への後押しができます。

3.コンテンツ同士の「つながり(導線)」を設計する

3つ目は、コンテンツ同士のつながりを設計することです。単発で情報を届けるのではなく、次に読むべきコンテンツや次のアクションにつながる導線を設計することで、見込み客の検討が自然に進む流れをつくることができます。

フェーズ別のリードナーチャリングコンテンツ設計

この章では、検討フェーズ別の目的や、具体的なコンテンツ例をご紹介します。

認知・課題整理フェーズのコンテンツ 「自分ごと化」につながる情報提供

この段階の見込み客は、自社の課題を明確に言語化できていない状態のため、まずは「自分ごと化」してもらうことが重要です。売り込みは逆効果で、まずは「理解の補助」が最初の一手となります。

業界課題の解説記事やチェックリスト、よくある失敗例などを通じて、課題への気づきを促します。「うちの会社の話だ」と感じてもらえれば、次のコンテンツへの関心も高まります。

比較・検討フェーズのコンテンツ 「判断材料」を渡す

課題が明確になった見込み客は、「どう解決するか」「どの会社を選ぶか」といった解決策の比較を始めます。この段階では「判断材料」を提供することが重要です。

比較資料や導入事例、選定ポイント解説などを通じて、判断に必要な情報を過不足なく提供しましょう。自社ならではの視点を入れることで差別化し、「この会社は検討に役立つ情報を持っている」と感じてもらうことが信頼構築につながります。

意思決定フェーズのコンテンツ 「背中を押す」

候補を絞りながら、「本当に失敗しないか」「社内をどう説得するか」という不安が残っている段階です。この段階では、「最後の一歩」を後押しする情報が必要です。

導入ステップのロードマップ、社内稟議に使える比較資料、サポート体制、デモへの案内などを提示し、不安を解消します。相談フォームへの導線をコンテンツに自然に組み込むことも重要になります。

リードナーチャリングのシナリオ例 検討フェーズを前に進める流れ

ナーチャリングでは、課題認識から比較検討、意思決定へと進めるシナリオ設計が重要です。資料ダウンロードを起点とした基本的な流れを紹介します。

リードナーチャリングのシナリオ事例

このように、フェーズごとに適切なコンテンツを配置し、順番に届けることで、見込み客の検討が自然に進みます。

ステップ1(獲得直後) お礼+資料の活用方法

「ありがとうございます」で終わらず、「この資料をどう使うか」「次に考えるべきこと」を添えましょう。最初の印象がその後の開封率を左右します。

ステップ2(3〜5日後) 課題を整理するコンテンツ

業界課題や「なぜ今この問題が重要か」を伝える解説を届けます。見込み客が「自分ごと」として捉えられる内容に整理しましょう。

ステップ3(1週間後) よくある誤解・失敗例

現場で起こりやすい判断ミスや、陥りやすい失敗例などは、読了率が高くなりやすいコンテンツです。見込み客が自社の判断基準を見直し、より適切な選定につなげるきっかけにもなります。

ステップ4(2週間後) 成功パターン・活用例

ステップ3の「失敗」と対になる「うまくいった企業は何が違うか」を届け、比較・検討フェーズへ橋渡しします。

ステップ5(3週間後) 導入事例-業種・規模別

自社と近い業種・規模の事例で「自社でも実現できる」イメージを持ってもらうことが狙いです。価格・事例ページの閲覧が増えたら検討が進んでいるサインです。

ステップ6(4週間後) 相談・デモへの案内

「30分の無料相談」など気軽に申し込める入口を用意できるとよいでしょう。「いきなり提案されるのでは」という不安を取り除く文面が重要です。

このシナリオはその一例です。展示会名刺の場合はステップ1を「はじめまして」の自己紹介から、ウェビナー参加者はステップ2から始めるなど、入口ごとに文脈を合わせることがシナリオの基本です。

関連記事:マーケティングKPIとは?目標達成に導く設計・運用の基本と見落としやすい注意点

MAツールを活用して、コンテンツ配信を最適化する

見込み客の細やかなニーズの変化に応じたナーチャリングを、手動で管理するのは容易ではありません。そこで、ナーチャリング施策の多くは、MA(マーケティングオートメーション)を活用します。

MAは、設計したシナリオを自動で動かし、各見込み客の状況に応じたコンテンツを適切なタイミングで届けられます。例えば、特定のページ閲覧や資料ダウンロードをトリガーに配信するメールの内容を変えることで、関心度に応じたアプローチが可能です。

また、業種・役職・企業規模といった属性情報をもとに配信内容を変えることで、「自分ごと」として読んでもらえる精度が上がります。一斉配信では届けられないOne to Oneマーケティングが実現できます。

ナーチャリングコンテンツの作成から配信まで支援する「HubSpot」

ナーチャリングコンテンツの設計と配信を効率的におこなうには、ツールはさまざまあります。

なかでもHubSpotは、リードの属性・行動履歴をもとにしたシナリオに沿ったメール配信の自動化から、配信結果の分析・改善まで一元管理できるプラットフォームです。
さらにHubSpotは、AI機能が搭載されており、メール文章やブログ記事・ランディングページの生成をサポートし、コンテンツ制作の工数を大幅に削減できます。

リードナーチャリングをより細やかにフォローし、成果につなげたい場合に有効なツールです。HubSpotについては、こちらの記事でも紹介していますので、ぜひご覧ください。

関連記事:HubSpotは何ができる?初心者の「使いづらい?」を解決する3つのポイント
関連記事:HubSpot Content Hubとは?マーケティングに強いCMS機能と導入メリットを紹介

まとめ

リードナーチャリングで成果を出すカギは、コンテンツを量産することではなく、「何を、どのタイミングで届けるか」の設計にあります。検討フェーズに合ったコンテンツを用意し、シナリオとして届ける仕組みを持つことが、商談につながるナーチャリングの土台です。

自社に合ったナーチャリング設計やコンテンツの整理にお悩みの場合は、ペルソナ設計からツールの導入・実装まで含めて、私たちタービン・インタラクティブにお気軽にご相談ください。

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