RELATION
刈谷豊田総合病院様
刈谷豊田総合病院様
- 公開日:2026年03月18日
地域医療を支える中核病院として、高度・専門的医療を提供する刈谷豊田総合病院様。
2025年度に向けた大規模な広報戦略プロジェクトの一環として、「本サイト」「施設・センターサイト」「採用サイト」の3サイトを全面リニューアルしました。
単なるデザインの刷新にとどまらず、患者様、地域の医療機関、そして求職者の皆様へ「豊田会ならではの価値」を正しく届け、確かな信頼関係を育むためのコミュニケーションをどうデザインするか。
本プロジェクトをリードした社内ディレクターの視点から、3サイト構築の裏側にあった戦略と設計を紐解きます。
groundbreaking service
プロジェクト発足の背景と、当時のクライアントの課題
刈谷豊田総合病院様では、2025年度の広報戦略プロジェクト発足に伴い、明確な広報目的が策定されていました。それは『患者、職員、地域住民など全ての関係者と信頼関係をつくり、提供するサービスを認知・愛着をもってもらうことで、経営に貢献する』というものです。
当時、病院のWebサイトは、必要な情報が網羅されている反面、全体として情報量が膨大になっていました。そのため、「閲覧者にとって目的の情報が見つけにくい」というユーザービリティ上の大きな課題を抱えていたのです。
また、病院の重要な役割である「地域への医療・健診サービスの周知(受診促進)」と「意欲ある人材の確保」という2つの軸において、Webサイトが十分に機能しきれていないという課題感もありました。
そこで、「地域かかりつけ医から信頼される病院」「高品質な医療・サービスの提供」という広報コンセプトを下敷きに、サイトマップとコンテンツを抜本的に再構成し、直感的にアクセスできるインフラへと改善するプロジェクトが動き出しました。
Opening the sales price of lumber
なぜ「本サイト」「健診・施設」「採用」を分けたのか?
旧サイトの良さを踏襲しつつも、今回はターゲットの目的が全く異なる「健診センター(施設)」と「採用」を、本サイトから切り離して独立させる戦略をとりました。それぞれの役割に特化させ、ユーザーの行動を最適化するためです。
【本サイト】迷わせない導線と、中核病院としての「信頼感」
本サイト( https://www.toyota-kai.or.jp/ )は、急病の患者様から地域の医師まで、多様な方が訪れます。
情報の迷子を防ぐため、トップページにはあえて多くの情報を置かず、ユーザーが下層ページへ飛んでから必要な情報を拾い上げられる「迷わない導線」を徹底しました。
デザイン面では、キービジュアルで大きく2枚の写真を1枚の構図で見せ、病院内のイメージを瞬時に伝達。メインカラーのブルーと緩やかな曲線を用い、中核病院としての「信頼感」と「親しみやすさ」を両立させています。
【健診・施設サイト】「ホテルライク」と「病院のあたたかみ」の融合
健診センターのサイト( https://www.toyota-kai.or.jp/facility/center )では、予防医療の大切さを伝え、受診へのハードルを下げる要素が強くなります。
ご提案時、クライアントからは「普通の病院らしくないホテルライクなデザイン」というご要望がありました。そこで、内装の写真をしっかりと見せることで安心感を与えつつ、グラデーションや余白、縦書きテキストを活かして先進性を表現しました。
青と緑というテーマカラーが冷たい印象を与えないよう、あたたかみを残すバランス調整にこだわっています。また、本院と高浜院でサービス内容が異なるため、入り口を明確に2つに分け、受診希望者が迷わない設計にしています。
【採用サイト】職種を越えた一体感を伝え、求職者の背中を押す
採用サイト( https://www.toyota-kai.or.jp/recruit )は、医療従事者の採用において確かな情報発信が求められる中、求職者に病院の魅力を正しく届け、安心感を与えるための重要な基盤となります。
「入職後、どんな働き方ができるのか」がリアルに想像できるよう、教育体制や高度な設備・症例数などの強みを整理。全体のトーンをポップにし、「ここで働く意義」や「職種を越えた一体感」がダイレクトに伝わるキービジュアル動画をオリジナルで撮影・制作しました。
Beat major companies
制作過程での壁と、運用を見据えた解決策
膨大な医療情報の移管や、各センターの責任者様とのデザインの方向性すり合わせなど、多くの調整が必要なプロジェクトでした。中でも最もディレクターの手腕が問われたのが、「クライアントが3つのサイトの『ブログ(ニュース)』を同時に運用する体制の設計」です。
ディレクターの工夫:
「3つのサイトがそれぞれ独立した役割を持ちながらも、CL(クライアント)様がシームレスに運用できるニュース・ブログシステムの設計には特に注力しました。
まず着手した本サイトの基盤をもとに、続く健診センターや採用サイトの運用体制を見据えながら、システムをより柔軟に拡張していく必要がありました。そこで、運用のフェーズに合わせて『ユーザー視点』と『病院の運用者視点』の双方からメリット・デメリットを整理した2パターンの仕様をご提示。密にコミュニケーションを重ねることで、最終的に3サイト全ての情報を無理なく更新・連携できる、最適な運用フローへと着地させることができました」
Develop prospects into customers
プロジェクトを終えて(ディレクターズ・ボイス)
「先進的な医療を導入し、地域医療連携を緊密に行う、西三河周辺地域の中核としての刈谷豊田総合病院様のイメージを、Webサイトの構造とビジュアルでしっかりと体現できたと感じています。
キックオフや撮影などで何度か訪問させていただく中で、広報の皆さまや医師、看護師、スタッフの方々と接し、その『優しさやあたたかみ』に触れました。その“刈谷豊田総合病院らしさ”をサイトの隅々に反映できていれば本当に嬉しいです。
クライアントは地域の方々への丁寧な情報発信や、受診・利用のしやすさに対して非常に強い熱意を持っておられます。今後は、導入したツール(HubSpotやGoogle Analytics)を活用し、地域の方々が本当に必要としている情報を正しくキャッチアップしながら、より利便性の高い情報発信へとつなげていくことを期待しています。
Webサイトを通じて地域社会との絆を深めることが、結果として豊田会様の持続可能な医療サービスの提供に貢献できれば幸いです。
また、更新業務が効率化されたことで、運用担当者様の負担が軽減され、病院スタッフの皆さまがより医療現場や本来の業務に集中できるような『働き方』への貢献もできていれば幸いです」
Degisn