みなさま、こんにちは。宮古島オフィスの石川です。
本格的に梅雨の季節がやってきました。ジメジメいやですよね・・と言いたいところですが、実はここ、宮古島ではほとんど雨が降らないんです。
では一体、生活水や農業水はどうしているのか?気になりますよね。
ということで今回は宮古島の「水」について、移住2年目で肌の黒さだけは島人らしくなってきた私石川がご紹介します!
今年の宮古島は、本州よりもひと足早く5月上旬に梅雨入りしました。
が、しかし。全く雨が降りません。
私が2年前に東京から移住してきたときに、島の人に言われて驚いたのは「宮古島には川がない」という事でした。
より正確には、「宮古島には山がない」ため、地表を流れる川がありません。
川から海に土が流れ込んだりしないため、透明度の高い美しい海が保たれているそうです。
ではそんな宮古島の水源はどうなっているのでしょうか?不思議ですよね。
昔から、宮古島の水源は湧き水や地下水に大きく頼っていたそうです。
宮古島内には大和井(やまとがー)、白川田(すさかだー)、宮星泉(ぴさがー)、保良川(ぼらがー)、久場川(くばかがー)などの湧き水があり、 昔の島民の方々はその湧き水から水を汲んで利用していたそうです。
場所によっては20メートル近くも下って汲みに行かなければならず、かなりの重労働だったでしょうね。
その後昭和の時代になり、地下にダムを建設するという大きな計画が始まりました。その時に出来た現在の福里ダムと砂川ダムは、世界的に見ても大変珍しい施設のようです。
地下にダムを作るメリットとしては、
・地下に作るので、環境破壊や土地の水没がない
・地下にあるので決壊等で被害が出ることがない
・地上にあるダムに比べて水質が安定している
などがあるようです。
いいこと尽くめですよね。
そこで実際に行ってきました!写真は地下ダム資料館の敷地にある止水壁という施設です。ダムは地下にあるので見ることはできませんが、堤体(ていたい)と呼ばれる部分は地上にあるので島の幾つかの場所で見ることができます。どうでしょう、なかなかスペクタクルな風景ですよね。
このダムができたことで農業用にも水を豊富に使うことができるようになり、サトウキビの他にも葉タバコやカボチャなどの農産物が作れるようになったそうです。
島にとって無くてはならないサトウキビ畑などの農産物がこうした施設によって支えられているんですね。私の好きなゴーヤーも地下ダムの水で育っていると思うと、ひたすら感謝です。
今回宮古島の水事情を調べるにあたり、地下ダム資料館にも初めて訪問しました。
ふだん何気なく使っている水にも、宮古島の特殊な環境に合わせて様々な歴史や取り組みがあることを知り、大変興味深い内容でした。皆さんも一般的な観光に飽きたら、ぜひ行ってみてください!
・地下ダム資料館の情報(宮古島市のサイトへリンクします)
早いもので私が東京から宮古島に移住してもうすぐ2年。
しかし、まだまだ知らないことがたくさんあるようです。ここにいるからには、もっともっとディープな宮古島について深く知りたい、今回はそんな思いを強くしました。
このブログでも発信していきますので引き続きどうぞご期待ください!