ウチは決まった相手とだけ取引をしているからブランディングは必要ない、というのは昔の話。ここ数年、BtoB企業だからこそブランディングが非常に重要になっています。
製品・サービス検討中の企業担当者がまず最初に接触し、最も頻繁に参照する情報源はWebサイトです。そこではこちらが知らない間に「この企業と取引すべきかどうか」のおおよその判断をWebサイト上でされてしまっています。求職者についてもそれは同じ。特に知名度の高くないBtoB企業にとって企業イメージの向上で求職者の応募意欲を喚起することは重要な目的です。
BtoB企業のWebブランディングにおいて特に重要なのは、サイトにアクセスしてきた見込み客に「安心感」を抱かせることです。取引相手として信頼に足るかどうか、書いてある内容はしっかりした事実か、見込み客は会社規模や製品情報の他にもさまざまな情報からその企業の価値観や考え方を判断・評価しています。
BtoB企業は普段から業界取引が多いことから、Webサイトでもとかく一般ユーザーには理解できない特殊な業界用語などを使う傾向になりがちです。そうした自社目線から脱し、顧客視点で発想することが重要です。
BtoBビジネスは企業間取引ですからなによりも信頼性が重視されます。Webサイトで信頼感を醸成するには、奇抜すぎないベーシックかつ高品質なデザイン、目的ページに素早く到達できる導線設計やユーザビリティ、自社の独自性を印象的に伝える映像表現が効果的です。
信頼性を重んじるBtoBサイトにおいて、ニュースリリースや新製品などの情報鮮度を保つのは非常に重要です。数年前の情報が掲載されていた、ということは絶対にあってはなりません。そのために自社内でスピーディにサイト更新が行える仕組みを持つことは必須です。
具体的な目的を抱えた人が訪問する傾向が強いBtoBサイトは、イメージ向上のみならず顧客獲得、営業案件創出に非常に適したメディアです。Webサイトに見込み客獲得をするための仕組みを備えているかどうかは大きな差となります。
BtoBサイトには専門的な知識を持つ見込み客が具体的な情報を求めにやって来ます。ここでは「相手にとってコンテンツが有用かどうか」が重要です。いたずらにコンテンツの量を増やすのではなく自社ならではの質の高いコンテンツを継続的に出すことで信頼性を高めましょう。
トヨタグループの創始者・豊田佐吉を社祖に持つ株式会社豊田自動織機様。現在はフォークリフト・カーエアコン用コンプレッサー・エアジェット織機の3製品が世界シェアNo.1を誇るグローバルエクセレントカンパニーです。
世界を舞台に多様な事業を展開する同社にとって、国内外に向けた自動織機ブランドの浸透・強化は大きな挑戦でした。