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【速報】INBOUND2019 HubSpot製品アップデート

作成者: 坂根 正樹|2019年09月04日

こんにちは、クリエイティブディレクターの坂根です。
今年もこの季節がやってきました!

HubSpot恒例の大規模イベント「INBOUND 2019」が、現地時間の9月3日(火)〜6日(金)米国ボストンで開催されています。

昨年のINBOUND2018では、「ビジネス成長」を実現させるためのフライホイールが提唱され、Marketing・Sales・Serviceの各HubにそれぞれBasic、Professional、Enterpriseのラインナップが追加されました。

消費者のニーズが多様化し、サービスや商品の差別化が難しくなってきた現在、顧客の体験や経験をどのように向上させていくかが、今後のカギとなります。

今年のINBOUND2019では、「顧客体験の向上」をテーマに、Marketing・Sales・Serviceの各Hubがより使いやすく、便利な機能が拡充されました。

年々、成熟したプラットフォームとして完成度が高くなっている、HubSpot。
どのような機能が拡充されたのか、製品アップデートの速報をご覧ください!

 

Marketing Hubのアップデート情報

マーケターが顧客体験を設計できるような機能が追加

昨今、ユーザーの多くは、Webサイトを活用する際、マーケティングに妨げられていると感じるケースが増えていますが、マーケティングの本来の目的はユーザーを魅了し、ビジネスの成長につなげることが重要です。

そこで、今回のアップデートでは、「マーケターが顧客体験を設計できるような機能」が追加されます。

 

スマートコンテンツのレポート

今まで、スマートコンテンツ(条件分岐によるコンテンツの出し分け)の機能は実装されていて、ページ内でコンテンツの出し分けが行われていました。今回のアップデートで新たにスマートコンテンツの結果を測定することができ、レポート形式で閲覧することができます。

【対象製品】Marketing Hub(Professional、Enterprise)、 CMS

 

フォーム入力後のフォローアップメール

今まで、フォローアップメールの機能は実装されていて、Eメール機能内でフォローアップメールの作成が行われていましたが、管理が煩雑でした。今回のアップデートで新たにフォーム機能内でフォローアップメールの作成ができるようになり、管理がとても簡単になります。

【対象製品】Marketing Hub(Starter、Professional、Enterprise)

 

各コンテンツ領域・機能の管理権限

今まで、各コンテンツ領域・機能の管理権限の機能は実装されていましたが、一部に限られていてあまり実用的ではありませんでした。今回のアップデートでは全コンテンツ領域・機能の権限を管理できるようになり、部署別やチーム別、個別でのコンテンツ領域・機能の権限を設定できるので、とても実用的になります。

【対象製品】Marketing Hub(Enterprise)

 

ランディングページのドラッグ&ドロップエディター

今まで、ページの初期構築はデザイナーやエンジニアによるテンプレート・モジュール構築が必要でした。今回のアップデートで新たにドラッグ&ドロップエディター機能をランディングページに導入するので、ページの作成がドラッグ&ドロップで完了するため、とても簡単・便利になります。専門家でなくても簡単にページが作成できます。

【対象製品】Marketing Hub(Starter)

 

無料エディションのメール送信(2,000通まで)

今まで、無料エディションのMarketing Hubではメールは送信できませんでした。今回のアップデートでは、メール送信が可能になりました(メール送信制限:2,000通)。もちろん、メールドメインの接続も可能です。

【対象製品】Marketing Hub 全般

 

LinkedInおよびネイティブ広告の出稿・管理

今まで、LinkedInおよびネイティブ広告の出稿・管理をHubSpot内で行うことはできませんでした。今回のアップデートでHubSpotのインターフェイス内でLinkedInおよびネイティブ広告を作成することができ、リードの育成と以降のステップを自動的に計画します。

 

A/Bテストを超えたページの適応テスト

今まで、A/Bテスを活用する場合は2つのテスト結果が表示されていました。今回のアップデートで適応型テストが実装され、最大5つのバリエーションのコンテンツを動的にテストすることが可能になり、さらに、効果の高いコンテンツが表示されやすくなります。

【対象製品】Marketing Hub(Enterprise)

 

《Marketing Hubの補足情報》
これまで、無料エディションへの登録が2万6,000件、Marketing Hub Starterの使用ユーザーが1万2,300件、220万件の見込客を同期した場合の広告費は8,100万ドルという数字がでています。

 

Sales Hubのアップデート情報

 摩擦のない営業ができるような機能を追加

昨今、ユーザーの多くは、営業されるとイライラするケースが増えていますが、営業の本来の目的はユーザーとの摩擦を減らし、ユーザーを惹きつけることが重要です。

そこで、今回のアップデートでは、「摩擦ない営業ができるような機能」が追加されます。

 

コンタクトタイムラインの刷新

今まで、コンタクトのタイムライン上にはコンタクトユーザーのアクティビティが表示されていましたが、そのアクティビティが多いほど、表示速度が遅いと感じることがありました。今回のアップデートで、コンタクト情報の読み込み速度が従来の50%ほど短縮され、担当者は、必要な情報を即時に閲覧することができます。

【対象製品】Sales Hub 全般

 

ミーティング機能の改善

今まで、ミーティング機能を使用する際には、Googleカレンダーとの接続ができました。今回のアップデートでそれらに加え、新たにOffice365とZoomと接続することが可能になります。さらに既知のユーザーがミーティングリンクから申込をする際は、フォームに自動入力され、さらに使いやすくなります。

【対象製品】Sales Hub 全般

 

重複するコンタクトの名寄せ

今まで、Eメールアドレスを基準にコンタクトの重複判定・名寄せ(より最近の情報に)が行われてきましたが、今回のアップデートで機械学習によるコンタクトの重複判定・名寄せが行われるようになります。これにより、Eメールアドレスだけでは判断できなかった重複コンタクトを少なくし、より精緻なコンタクトリストを得ることが期待できます。

【対象製品】Sales Hub(Professional、Enterprise)

 

プレイブックの強化

今まで、プレイブックはチームメンバーが顧客とコミュニケーションをとる際に質問内容などを標準化するため、主に使用されていました。今回のアップデートで、プレイブックを通して会社、取引、チケットのプロパティを自動入力することができるようになります。

【対象製品】Sales Hub(Enterprise)

 

決済ボタンの設置

今まで、HubSpotを通して、営業が取引の決済を行うことができませんでした。今回のアップデートでは、オンライン決済を行うStripeのネイティブ連携によって、決済ボタンの設置をできるようになり、販売までの流れを簡単にします。

【対象製品】Sales Hub(Professional、Enterprise)

 

《Sales Hubの補足情報》
現在、Sales Hubを通して8億4,000万件の通知が営業担当者へ送られ、450万件のミーティングが記録され、700万件の取引が作成されています。

 

Service Hubのアップデート情報

顧客対応を向上できるような機能が追加

昨今、ユーザーの多くは、企業の対応が悪いと感じるケースが増えていますが、サービスの本来の目的は、ユーザーの声・要望への早急な対応で、ユーザーを喜ばせることが重要です。

そこで、今回のアップデートでは、「顧客対応を向上できるような機能」が追加されます。

 

ナレッジベース(記事)へのアクセス制限

今まで、ナレッジベースで作成した記事は、誰でも閲覧できるようになっていました。今回のアップデートでナレッジベースの記事に対し、誰がアクセスできるのか制限をかけることができ、必要な情報を必要としている顧客へのみ届けることが可能になります。

【対象製品】Service Hub(Professional、Enterprise)

 

チケットのフォローアップメール

今まで、取引において顧客が何か行動を起こしたとしても、自動的にフォローアップをかけられる方法はありませんでした。今回のアップデートで顧客が行動を起こした場合、自動的にフォローアップできるようになり、顧客に対して迅速に行動をとることが可能になります。

【対象製品】Service Hub(Professional、Enterprise)

 

ナレッジベースの強化

今まで、ナレッジベースの記事の作成は、見出しなどのスタイル変更をすることができませんでした。今回のアップデートでテキストエディタがバージョンアップされ、見出しなどのスタイル変更することはもちろん、より使いやすく分かりやすいヘルプ記事の作成ができるようになります。

【対象製品】Service Hub(Professional、Enterprise)

 

フォーム、Facebook Messengerでのコミュニケーション

今まで、フォームやFacebook Messengerでやり取りしていた顧客との会話を受信ボックスに接続することはできませんでした。今回のアップデートでフォームとFacebook Messenger上で行った顧客との会話を受信ボックスに接続させることができるようになり、顧客とのコミュニケーションをHubSpot上でより管理しやすくなります。

【対象製品】Service Hub 全般

 

アドボカシー(自社ブランドを支持してくれる人やその人の心理)の自動化

今回のアップデートでアンケートなどでの評価をトリガーに、アドボカシー(自社ブランドを支持してくれる人や人の心理)を自動化でき、自社事業を成長させる活動に役立ちます。

【対象製品】Service Hub(Professional、Enterprise)

 

《Service Hubの補足情報》
現在、Services Hubでは、920万件のチケットが作成・完了され、8万4,000件のナレッジベースの記事が公開され、顧客から収集した38万5,000件の調査が登録されています。

 

プラットフォームのアップデート情報

All-In-OneからAll-On-Oneへ

2019年に新たにツール連携したパートナーの一覧です。
年々、ツール連携するパートナーが増え、All-In-Oneではなく、All-On-Oneの考え方が普及しています。

 

HubSpotとの連携アプリのマーケットプレース

All-On-Oneの考え方をもとに、HubSpotツールと連携できる新しいアプリを見つけやすくすると同時に、マーケットプレースを充実させ、ユーザーが必要としているツール(機能)を連携で拡張することができます。

 

ワークフローの強化

ワークフローのブランチを“移動”アクションに統合し、異なるフォルダに入っているすべてのワークフローを整理できます。

 

《プラットフォームの補足情報》
FreeとStarterエディションでは、1日に25万回APIをたたくことができ、ProfessionalとEnterpriseエディションでは1日に50万回APIをたたくことができます。そして、APIのアドオンを使用いただくと1日に100万回APIをたたくことができます。

 

顧客体験の向上は、Marketing Hub、Sales Hub、Service HubにHubSpotのCRMを加えることで、実現できます。

 

複数接触のアトリビューション

ビジネスにおける収益の拡大という課題に対して、容易に解答を見つけ出せるよう、2019年のQ4に複数接触のアトリビューションをベータ版で導入予定です。
アトリンビューションとは、直接成果につながった流入経路・広告だけではなく、成果に至るまでのすべての接触履歴を解析して、成果への貢献度を測る機能です。

【対象製品】Marketing Hub(Enterprise)