セミナーの冒頭、共催者である株式会社プロネクサス 名古屋支店長 吉田氏が登壇し、開会の挨拶を行いました。吉田氏は、タービン・インタラクティブとの出会いを振り返り、「従来のWeb制作におけるデザインや情報の見せ方といった表層的な議論とは一線を画す、企業価値向上や営業の仕組み化を『武器』として定義する提案に強い感銘を受けた」と吐露。
特に、自動車・工作機械等の製造業が厚い名古屋地区において、マンパワーに頼った「足で稼ぐ営業」が限界を迎える中、Webのあり方に対して全く新しい経営的視点を持ち帰ってほしいという、開催に込めた強い期待が語られました。
タービン・インタラクティブ代表の田伏毅浩による講演では、AI検索の台頭による「検索行動の激変」が企業の収益基盤に及ぼす影響について警鐘を鳴らしました。
見込顧客は今や検索結果を順にクリックするのではなく、AIに「最適な企業」を問いかけています。AIに自社が正しく評価・推薦されるためには、AIが回答の信頼性を担保するための根拠(出典元)として引用しやすい「4つの一次情報」の発信が不可欠です。
Gartnerの調査(購買プロセスの80%は営業接触前に完了)が示す通り、Webでの認知欠損は致命的な機会損失を意味します。さらに、UXの不備や過剰な入力項目によって離脱を招く「ザル型サイト」は、投下したマーケティング予算をCAC(顧客獲得単価)の無限高騰へと変え、インサイドセールスの工数を浪費させる「不要な資本漏洩」そのものであると指摘しました。
講演後半では、マーケティングから営業に至るプロセス全体におけるAI活用法と、それに伴う組織・ガバナンスのあり方が示されました
AI導入においては、「AIが担うべき領域」と「人が判断・実行すべき領域」の明確な役割分担が不可欠です。この切り分けを適切に行うことこそが、単なる業務効率化を超えた「生産性向上」を実現させるカギとなります。
2024年4月の障害者差別解消法改正により、Webサイトにおける合理的配慮が義務化されました。Webを「社会インフラ」と捉え、アクセシビリティを確保することは、法務的リスク回避のみならず、ESG投資基準の遵守やIPO維持におけるガバナンス要件として、経営層が直接コミットすべき優先事項となっています。
セミナーの締めくくりとして、CFOが即座に実行すべきアクションプランが提示されました。Webサイトを「経営の合わせ鏡」と捉え、以下のステップでガバナンスを効かせることが求められます。