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2015年BtoB分野のWebトレンド予測〜その4「積極投資としてのツール導入の時代」

作成者: タービン・インタラクティブ|2015年02月13日

企業のWeb担当者の皆さんは、Webサイトの運用更新やWeb広告の運用の業務において、多くの「ツール」、つまり特定の機能を持つアプリケーションソフトと普段から付き合っていかなくてはなりません。

例えば、Webサイトの更新を誰でも行えるようにするためのCMS(Contents Management System / コンテンツマネジメントシステム)や、アクセス解析ツール、メールマガジン配信ツールなどはどの会社でも一般的に使われていることと思います。

これらは今まで低価格や無料の「単機能」ツールを中心に、成果に対しての目標や目的があいまいなまま運用され普及してきました。

しかし、過去の記事「Web上の活動と営業活動の結び付きが強化」や、過去のセミナー「BtoBマーケティングセミナー」でもお話しているように、Webがコストセンターからプロフィットセンターへ移行するに伴い、今後はより具体的に成果を出すために、「攻め」の姿勢でWebサイトを運用していくことが企業規模や業種を問わず必要になってきています。

そしてそのためには、使用する「ツール」を機能面やコスト面、運用面などから多角的に検討するフェーズが非常に重要です。

「単機能」ツールを使うメリットとデメリット

企業がWebサイトの運用において各種単機能ツールを導入している場合、このような組み合わせが多いのではないでしょうか?

  • CMS:Webサイトの更新のみに使用
    ⇒主要なツール:Wordpressなど
  • アクセス解析:訪問数やページビューなどの確認に使用
    ⇒主要なツール:Googleアナリティクスなど
  • メールマガジン配信ツール:配信アドレス管理や配信作業などに使用
    ⇒主要なツール:コンビーズメールなど
  • ソーシャルメディア運用ツール:SNSへの投稿や投稿の拡散状況の確認に使用
    ⇒主要なツール:HootSuiteなど

このような単機能ツールを使うメリットとしては、

  • 無料もしくは価格が比較的安価で、導入しやすい(社内の稟議を通しやすい)
  • 専門分野に特化しているため、細かい機能まで網羅している
  • 各ツールの普及に伴い機能や運用に詳しいユーザーが増加しており、ユーザー目線での使用上の課題やノウハウなどの情報が集めやすい

といった点が挙げられます。

逆にデメリットとしては、

  • 施策の成果がそれぞれツールごとの単体でしか分からない
  • そもそもそれぞれのツールが使いこなせていない
  • ツール運用担当者がバラバラのため、各施策を包括的な戦略のもとで分析・改善できない
  • 提供企業がバラバラのため、管理の手間やサポートを受けるためのコストが結果的に積みあがってしまう

といった課題を抱えているのではないでしょうか?

統合型マーケティングオートメーション(MA)ツールのメリット

マーケティング施策においては、部分最適ではなく全体最適であることがなによりも重要です。しかしながらWebに関する様々な施策は多岐にわたるため、どうしても一つ一つにこだわった結果、視野が狭くなるケースが多いように思われます。

思うような成果が出ない原因は一つではなく、様々なポイント(SEO、ネット広告、サイトのユーザビリティ、メールマガジン、ソーシャルメディア活用など)に及んで存在していることがほとんどにも関わらず・・。

これからはそうした発想を転換し、各種施策を横串にさす「データ連携」に注目する必要があります。

そこでWebマーケティング施策をオールインワンで管理・運用可能なマーケティングオートメーション(MA)ツールの登場です。

マーケティングオートメーション(MA)はWebの構築からWebマーケティング施策の運用まで、全て1つのソフトウェア上で完結できるため、今までバラバラだった施策を俯瞰して機能させることが可能です。しかも、データはリアルタイムに反映されるため非常にスピーディにPDCAを回すことができるようになるのです。

また多忙なWeb担当者の業務・・例えば各種ツールに精通し、それぞれの管理画面で運用したり、データやレポートをまとめたり、複数の担当者にまたがっている場合には指示連絡・・などの一連の作業を軽減できるため、業務効率化というメリットも大きいのが特徴です。